【店長コラム】ヒートショック対策、家づくりで解決できること
投稿者：北上展示場 店長 〇〇
寒い季節になると特に気になるのが、ヒートショック対策です。展示場にいらっしゃるお客様からも、「親が高齢なので心配」「子育て中だけど大丈夫かな」といった声をよく伺います。
今回は、〇〇年以上家づくりに携わってきた経験から、ヒートショックの対策と、家づくりでできることについてお話しします。
目次
ヒートショックが起きやすい場所、実は家の中に3つも
家の中で温度差が生じやすい場所を、温度計で実測すると、一般的な家では以下のような結果が出ます：
- 寝室からリビングへの移動時（冬期の早朝）
- 2階寝室：12℃
- 階段：10℃
- 1階リビング：8℃
最大で4℃もの温度差が…
- 浴室での入浴時
- 脱衣所：15℃
- 浴室：12℃
- 湯船の湯温：41℃
30℃近い温度変化が体を襲います
- トイレ使用時
- 廊下：18℃
- トイレ内：13℃
わずか数分でも、この温度差は体に負担に
なぜヒートショックは危険なのか
ヒートショックの怖さは、その症状が突然現れることです。温度差による血圧の急激な変動が引き金となって、失神や心筋梗塞などの重大な事態を引き起こす可能性があります。
特に注意が必要なのは：
- 高齢者
- 高血圧の方
- 精神的ストレスの多い方
- 睡眠不足の方
実は、年間のヒートショックによる救急搬送者数は、熱中症よりも多いというデータもあります。
家づくりで解決できること
20年の経験で分かったことは、家の構造自体を工夫することで、ヒートショックのリスクを大幅に減らせるということです。
1. 床下エアコン1台で実現する全館空調
当社の「恵森」の家では、床下エアコン1台で家中の温度を均一に保ちます。
実測データでは：
- 2階寝室：20℃
- 階段：19.5℃
- 1階リビング：20℃
温度差はわずか0.5℃程度に抑えられます。
2. 無垢材による自然な調湿効果
無垢材には優れた調湿効果があります。極端な湿度変化を防ぐことで、体感温度の急激な変化も抑制できます。
3. 高気密・高断熱設計
- 外気温の影響を受けにくい
- 室内の温度が安定
- 結露の発生も抑制
既存のお家でできる対策
家づくりをご検討中の方も、すでにお住まいの方も、以下の対策をお勧めします：
- 入浴時の注意点
- 浴室を予温める
- 湯温は41℃以下に
- 半身浴を心がける
- 寝室での対策
- 就寝時に急激な冷え込みを防ぐ
- 厚手のカーテンの活用
- 加湿器の使用
- 普段の生活での工夫
- こまめな室温チェック
- 暖房機器の適切な配置
- 断熱グッズの活用
お客様の声から
先日、ご高齢の親御さんと同居されているK様から嬉しいお声をいただきました。
「家中の温度が均一なので、親の体調管理の心配が減りました。特に冬場の朝、2階から1階に降りてくるときの寒暖差がないのが本当に助かります」
最後に
ヒートショックは、実は家づくりの工夫である程度防げる問題です。特に寒冷地の岩手では、真剣に考えるべき課題だと感じています。
新築やリフォームをご検討の際は、ぜひヒートショック対策の視点も取り入れてみてください。私たちスタッフも、お客様の健康を第一に考えた家づくりのお手伝いをさせていただきます。
まずは展示場で、温度差の少ない快適な空間を体験してみませんか？ご来場お待ちしております。
※個別の健康相談は、必ず医療機関にご相談ください。この記事は、家づくりの観点からの一般的な情報提供です。
