暖かい家の理由

暖かい家の理由

「床下エアコン1台だけ」の暖房システム

木の家「恵森」は、14帖用のエアコンたった1台でお家全体の暖房を行っています。

恵森の家では、写真のように床下にエアコンを設置します。エアコン1台だけでの暖房ですが、家中どこにいても温度ムラがなく、足元からぽかぽか暖かい環境を実現しています。

本来、エアコンは空気を暖めて吹き出す対流式(※)の暖房方式ですが、当社でのエアコンの使い方は少し異なります。
当社の床下エアコンの仕組みは空気を暖めるのではなく、床や壁など建物自体を輻射的(※)に暖めるので、快適な暖かさが得られます。
※:暖房方式、「対流式」と「輻射式」の違いについて、詳しくは下記のコラムをご覧ください。

この床下エアコンのシステムを可能にするには、主に1.基礎と、2.断熱・気密の構造に十分な配慮が必要です。
1.基礎の構造について詳しくはこちらをご覧ください
2.断熱・気密の構造について詳しくはこちらをご覧ください

床下エアコンは他にもこんないいことがあります!
  • 省エネ性能!:エアコンは現在もっとも省エネ性の高い暖房器具の一つと言われています。
  • メンテナンス性がよい!:他の全館暖房方式(床暖やダクト式の全館暖房)に比べ、非常にシンプル。修理や交換の際の費用も安価となる。
  • 空気がきれい!:温風を出さないので、ホコリも舞いあがらない。
  • 温度変化が非常にゆるやか!:基礎や床、建物そのものを暖めるため熱容量が非常に多くなります。そのため暖房を止めても急激に温度が下がることはありません。
  • 気密断熱欠損を防ぐ!:複雑なダクトの配管が不要の為、建物の施工精度がよくなります。それにより、無理なく気密断熱性に優れた建物の構造が可能になります(平均C値=0.3)
  • その他:
    (1)部屋間の温度ムラは不快(ヒートショックの原因)。床下エアコンのシステムは柱状基礎により家じゅうどこに 
      行っても温度ムラがありません。なんと浴室までも暖かに。
    (2)通常、エアコンは足元を暖めることが苦手な機械です。足元と上半身で感じる温度ムラは不快なもの
       (足元から暖かいことが快適です)床下エアコンを使うことにより、エアコン暖房でも足元からポカポカ
       暖かい環境がつくれます。
    (3)対流式の暖房は温風が直接当たる為に不快に感じやすい(F.F、エアコン等)。ホコリも舞い上がるので
       アレルギーの方は注意が必要です。
    (4)湿度環境に優れる(過乾燥はいくら暖かくても不快)低温でゆるやかに暖める為、冬場の過乾燥対策にも優れ
       た性能を発揮します。

暖かさを実現する「基礎」の構造

床下エアコン1台での暖房システムを実現するには、建物(家)の基礎構造も専用の設計をします。
特に、エアコンから送られる熱が床下全体に行きわたるようにする必要があります。

そこで恵森では、ベタ基礎をベースに「柱状基礎」工法を取り入れています。
これらの構造により、立ち上がりがなく、湿気だまりをつくらせないフラットな基礎となります。 

床下エアコンの熱を基礎全体に行き渡らせ、足元から暖かい環境を作り出します。
空気ではなく、建物自体を暖めます。 

その他、恵森の基礎にはこのような特徴もあります!
  • 基礎立上り500㎜+柱状基礎により床下のメンテナンスが容易。
  • コンクリートは通年30N/mmを使用している。
  • 土間コンクリ―ト下には全面断熱が施工される。 立上がり部には内外両断熱。
    断熱材には特許製品防蟻断熱材「パフォームガード」を採用し。基礎断熱の弱点、シロアリの食害への対策。
  • 通風性の良いフラットな基礎形状とすることにより、木造住宅の劣化原因である床下の湿気だまりをつくらせない。

高気密・高断熱の考え方

どんなに優秀な暖冷房機器やシステムを使用しても、熱ロスがあるような建物ではその機械性能を活かせているとは言えない。
暖冷房システムを活かす為には「器の性能」=気密・断熱性能が必須。
一部を高断熱化しても意味が無い(例:サッシだけをトリプルにしても壁や天井の断熱が薄いとそこから熱は逃げる) 
住宅全体でバランスを取る必要がある。
また、断熱を確保しても気密が悪いと熱は空気と共に逃げていく。

建物の断熱・気密は、以下のような仕様を採用しています

壁の断熱W断熱:内部充填断熱120㎜+外部付加断熱100㎜=220㎜厚
屋根の断熱W断熱:内部充填断熱120㎜+外部付加断熱240㎜=360㎜厚
開口部(サッシ)トリプル樹脂サッシ。自然エネルギーの恩恵を受け入れる為、大き目のサッシを標準搭載。積極的に日射取得を行い、冬期の暖房負荷を軽減する。
第一種熱交換式24時間換気システムダクトレス式第一種換気システム
気密の取り方、測定丁寧な施工とシンプルな設計により苦労せずに高気密住宅となっている。
全棟気密測定を行う。
断熱性能(UA値)UA値=0.2~0.25
気密性能(C値)C値=0.2~0.4
省エネについて

14帖用エアコン1台で全館暖冷房が可能=省エネ
機械性能に頼った省エネ性とは異なり、そもそも家で使うエネルギーが少なくて済む(電気代が安い=省エネでは無い)

その他、恵森の断熱・気密にはこのような特徴もあります!
  • 防音性の向上(国道が近くても気にならないレベル)
  • 高気密化により換気性能がUPする(空気環境の健全化)
  • 高気密化により湿度環境がコントロールしやすくなる(特に夏場は室温より湿度の調整が重要) 
  • 熱ロスが少ない為、暖冷房機器は台数が少ないかつコンパクトでOK(将来的な維持補修・交換が容易)

冷房に関する、よくある質問

冬は暖かいだろうけど、夏は暑いんじゃないの?

そんなことはありません。恵森は、高断熱の住宅なので、外気の影響をほとんど受けず、冷房による涼しさを取り逃さないので快適に過ごすことができます。

冷房は苦手なんですけど・・・

冷房が苦手な方も多いと思いますが、その原因は、冷房の直接的な冷風による体が冷える等の、部分的な温度低下と、場所によっての温度ムラがほとんどです。冷房が直接あたって快適と思う方は少ないです。しかし、気密性・断熱性が本当に優れている住宅であれば、エアコン1台のみでも全館冷房をする事が可能な為、冷風を直接感じず、且つ温度ムラの無い快適な涼しさが得られます。

お問い合わせ

北上展示場では、床下エアコンが実際に設置された様子や、基礎の構造をご覧いただけます。また、冬季にはエアコン1台での暖房効果をご体感いただけます。
事前のご予約や資料のご請求も承っております。お気軽にお問い合わせください。