健康に暮らすために

健康に暮らすために

1.シックハウス症候群への対策

シックハウス症候群を引き起こす原因に、建築材料や家具、化粧品、清掃用品などの素材が挙げられます。
恵森では、建築材料に自然素材を使用することで、シックハウス症候群を引き起こす可能性の低減に努めています。
恵森では主に以下の材料を採用しています。

スクロールできます
珪藻土塗壁
無垢赤松FL
天井無垢杉羽目板
オリジナル建具無垢赤松
オリジナル造作無垢赤松及び杉材
巾木・廻り縁無垢赤松
仕上げワックス材オスモカラー塗装
防腐防蟻処理マイトレックACQ

珪藻土の塗り壁

珪藻土は珪藻と呼ばれる植物性のプランクトンが、海底や湖底などに堆積してできた土です。
なぜにおいを取ったり調湿効果があるといわれているのか?
それは珪藻土が見えない孔だらけになっていることで、その孔に湿気やにおいなどがはいるためです。
吸湿性、脱臭効果のほかに火に強い性質から、七輪などの材料にもなっています。
自然に存在する材料ですので、エコロジー住宅、健康住宅に適した壁材であるといえます。

南部赤松のフローリング

岩手の自然から生み出される極上の品質。
松ほど日本人好みの木はないかもしれません。
古来より日本では神による神聖な木、長寿を象徴する木と尊ばれておりました。
季節が変わっても緑色をたもつことから、おめでたい木とされております。
正月の門松や松竹梅、日本三景においても松の存在は欠かせません。
南部赤松は岩手県の県木です。陽樹(日当たりのよいところを好む)で、
岩手では厳しい寒さと風雪に耐え、まわりの森を育む親のような木として愛されてきました。

白木で粘り強く耐水性があります。年輪が明瞭で独特な木目の美しさと色艶を持っています。
独特の色艶があり、何とも言えない輝きがあります。木目によりいろいろな表情を持っており、月日の経過により美しい飴色に変化して行きます。ここがたまらなくすばらしい逸品です。
足や腰にとてもやさしく 温もりが感じられる優しい素材です。

木の家とワックスの関係

恵森は、内装に県産の無垢材をふんだんに使用した家づくりを行っています。
無垢材は日常的な汚れ防止や、木目の艶をより引き立てる為の仕上げ塗料として様々なワックスが使われています。
(一昔前は、無垢材の扱う際に米ぬかを入れた布袋で床を磨き、汚れ防止や木目の艶をより引き立てていました)



恵森では、ワックス材に100%自然素材である
「オスモカラー」を採用しています。
「オスモカラー」にはホルムアルデヒドなどの有害な物質は一切含まれていません。
フォースターの要らない告示対象外塗料です。
また、100%植物原料なのでお子様が舐めても安全です。
「オスモカラー」は通常のワックスと異なり、含浸し、木の呼吸を妨げません。
そのため木材の吸放湿作用が最大限に活かされますので、次に説明する湿度環境にも効果を発揮します。
※オスモカラー公式H.Pはコチラから

防腐防蟻処理と健康

住宅の構造に使われる木材は、長持ちさせる為に防腐防蟻と言われる処理が必須です。
しかしながら、防腐防蟻処理に使われる薬品がシックハウス症候群の要因になっていることはご存じでしょうか?
一昔前、気密住宅が普及していなかった頃にはあまり問題視されておりませんでしたが、昨今では住宅の気密化が進んだ事によって揮発した薬液が室内に充満、健康被害を起こしてしまうケースがありました。
そういった健康被害を防ぐ為に現在では、24時間空気を入れ替える換気システムの設置が義務付けられています。
薬品自体も安全性の高いものが増えていますが、100%安全とは言い切れず、特にアレルギーを持っている方には注意が必要です。
また効果持続期間が短いものが多く、定期的な塗り直しが必要です。その際、建築工事期間中とは異なり、既に住んでいる状況で塗り直しをする訳ですので、薬品の安全性には特に気を配る必要があります。

恵森ではマイトレックACQという薬剤を用いて加圧注入式防腐防蟻処理を行っています。
ACQは有害な有機化合物を含みませんので、シックハウス症候群の原因となるVOCや発癌性物質、環境ホルモンの
発生源とならず、極めて安全な薬剤です。毒・劇物取締法の対象外の普通物として取り扱われます。
また揮発や流出がなく環境汚染の心配もないので、河川工事等にも使われています。
塗布処理とは異なり、加圧注入により薬液を含侵させるため長期にわたって効果が持続し、塗り直しの心配がないことも特色となっています。
※防腐防蟻処理についてのページはコチラからどうぞ

2.室内環境と健康

健康的な内装材を使用したからと言って、それだけでは健康住宅とはいえません。
住んでから発生する有害物質もあります。
例えば冬場、結露によって窓辺や壁面にカビが発生する事や、本来空気を健康的に入れ替えるための
24時間換気システムのダクト内にカビが発生、室内にカビの胞子をまき散らしてしまうことなどが挙げられます。

対策として先ずは結露を予防することが必須です。
そもそも、結露は湿気を含んだ暖かい空気が、冷たく冷やされた窓や壁に当たり、急激に冷やされることによって起こる現象です。
逆に、窓や壁の断熱性能を強化し家全体が暖かな環境をつくることによって結露は防止できます。
健康住宅を考える上でも高断熱化は重要です。


過乾燥住宅

また、湿度環境も健康的な住宅に重要な要素です。
高気密高断熱化の一つの弊害として、室内が異常な過乾燥状態になっている住宅が多いことをご存じでしょうか?
新築を建てられた方の話を聞いていると、ともすれば冬場は湿度20%程で「加湿器が必須」と言った住宅も多い様です。
これではたとえ暖かく結露が起きない室内だったとしても快適とは程遠く、むしろ乾燥によるウイルスの蔓延や肌荒れ、アトピー等の原因になってしまいます。

内装材と湿度の関係

前述の赤松フローリングや天井の杉羽目板等の自然素材を使うことは、シックハウスの予防だけが目的ではありません。
自然素材には、建材ではなかなか得られない湿度調整をしてくれる、優れた作用があります。
夏場は周りの余分な湿気を吸湿しカラッとした爽やかな室内に、冬は逆の放湿作用で室内を健康的な湿度環境に導いてくれます。

※無垢材を使っていても、コーティング系のワックスを使用している場合にはこの調湿作用は活かせません。
オスモカラーの様な自然素材のワックスを使う事によって無垢材特有の調湿作用を最大限に活かすことが出来ます。

恵森では夏冬を通じて、おおよそ湿度が40%~45%程度で安定しています。それは豊富に無垢材を使用していることと、またそれを活かすための工夫がなされているためです。
その為、冬は加湿器を使用しておりません。また、夏場はさらさらなフローリングの感触を感じていただく為、ぜひ素足でのご来場をお薦めしております。

3.暖かい家で強い免疫力

室温も健康には重要な要素です。
冬場に多発するヒートショックによる死亡事故は、交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対して、ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなっています(2006年のデータより)
ヒートショック予防のため、脱衣室で暖房を使っている方も多いのではないでしょうか。

また、科学的にも暖かい住宅は健康に繋がるとの研究結果が出ています。
2022年、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授の伊香賀俊治氏が数々の実証をもとにした研究報告を行なっています。
そちらによると、室内環境が暖かいほど、コレステロール値や心電図などの健康診断数値の改善、過活動膀胱、糖尿病などが少なくなるといった効果が得られたそうです。
また、多方面から住宅と健康の相関について実証研究を重ねたところ、在宅時の作業効率向上、子どもの喘息発症率低下、睡眠効率の向上が科学的に示されたと言います。中でも介護予防は、たった2度暖かいだけで要介護期間が2.9年短くなることが判明し、「介護費用の自己負担額を減らす意味でも非常に大きな価値がある」と締めくくったそうです。

恵森では、床下エアコンによる全館暖房システムを使い、家中どこへ行っても足元から暖かな家づくりを行っています。
※床下エアコンについてはこちらから
それは暖かい住宅をつくることが心地よさだけでは無く、健康的な生活やコスト削減にも繋がっていくとの考えです。