温熱環境の実験

1年でおそらく最も気温が低い1月30日、せっかくなので実験してみることにしました。
今回は、エアコンのみならず集熱壁も停止させ、完全無暖房の状態で24時間放置し、温度変化を調べてみました。

午前10時 
外気温:-5℃
室温:19.1℃

実験スタート。
前日は外気温が-10℃近くまで下がっていたため、この時点でもまだ-5℃しかありません。展示場はというと、室温19.1℃でした。ここからどんな変化が見られるのでしょうか。

午後13時30分 
外気温:-0.8℃
室温:19.7℃

開始から3時間半が経過。
外気温は本日最高の-0.8℃。寒い。
室温はというと19.7℃。下がっていないどころか0.6℃程気温は上がっています。

午後19時
外気温:-4℃
室温:17.8℃

実験スタートから9時間経過。
日も暮れて外気温は-4℃…。展示場はというと、室温17.8℃!実験開始から1.3℃しか下がっていません。
その後外気温はあまり変化がなく、時間が過ぎていきます。展示場の室温はおよそ1時間に0.2℃のペースでゆっくりと、非常に緩やかに下がっていきます。

翌日 朝7時30分
外気温:-5.4℃
室温:14.8℃

この日の外気温の最低値-5.4℃を更新。19.5時間経過したこの時点でも、酷寒の外環境にはほとんど影響を受けず、室温は14.8℃をキープ。

翌日 午前10時
外気温:-4.6℃
室温:15.6℃

実験終了。
外気温は相変わらずの-4.6℃…。
展示場の室温は15.6℃でした。実験スタートから気温差なんと…3.5℃!!

まとめ

実験開始から、終了までの24時間無暖房での状態で気温差3.5℃!室温最高値からでも4.9℃!
開始から午後13:00付近まで若干の上昇あり。外気温の上昇による熱損失の軽減&サッシからの日射取得&照明器具の放熱が考えられます。
夜間、-5℃台の厳寒にもかかわらず、室温低下のペースはほとんど変化無し。1時間に0.2℃のペース。